他のカメラマンが良く使うBlackmagic社のカメラでの
切り出し写真がオフセット印刷に不向きな3つの理由❣
※ Canon C80等の100万円以下のデジタルシネマカメラもBlackmagic 6Kと似たような構造です


Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Blackmagic PIXIS 6K
① 印刷サイズが極端に小さくなってしまう
動画編集ソフトで写真を切り出すと写真のdpi値が72dpiになる理由は、動画のメタデータ自体にはdpi値は無いので動画編集ソフトのデフォルト設定で72dpiとなります 印刷前にPhotoshopで350dpi.にアップすると反比例して印刷する画像サイズは約25分の1となり、大幅に縮小する

WEB上の写真をダウンロードして印刷物を制作する場合、そのまま350dpiの
つもりで 進行するとサイズが縮小したり、ドットだらけになる現象と同じ!
POINT👉印刷面積は約25分の1になってしまう 4KカメラでもA4サイズが限界か?


② 画質がダウンしてしまう
7年前からBlackmagic社製のカメラのRAW動画は、カメラ内で「フレーム内非可逆圧縮」をしていると公表されています 非可逆圧縮なのでPC内で圧縮データが元に復元されず、解像感が落ちてしまう
A.I.に聞いてみた➡フレーム内非可逆圧縮だと画質は低下しますか?
Blackmagic社の日本代理店の公式動画より抜粋
クリックで拡大!

更にPCの動画編集ソフトの静止画ボタンから写真を1コマ切り出すので、カメラ内記録のBayerから➡ 動画編集ソフトのデフォルト設定で 4:2:2 / 10bit の画質にダウンする
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RGB➡YCbCrに色空間を変換できる Yは輝度 Cbは青系 Crは赤系 . . RGBは1画素に3つの色 YCbCrは交互に1つの色が入るので色情報は半分に減り.解像感も落ちる
POINT👉RAW動画は1度目にカメラ内で非可逆圧縮され➡2度目はPCから写真を切り出す際にPC環境やソフトの設定に左右されて、2度も画質がダウンして切り出した写真は解像感が落ちる
③ 肌の血色感や階調が出ない
色空間は、RGB ➡ カメラ内で ICpCt(8KやHDRの色空間)➡ PC内でYCbCr(ビデオの色空間)➡ RGB(切り出した写真)➡ CMYK(印刷) と、何回も変遷して色は完全に変換されず違和感が残る

こんなに違う 4K・8K(動画)とsRGB(写真)とCMYK(印刷)のカラーガンマの違い
POINT👉ビデオの色空間から写真の色空間へ変換しても違和感が残る色になる 動画編集ソフトで切り出した写真は、YCbCr(違和感がある色で) 4:2:2 / 10bit となって切り出す際にTIFFを選択してもJPEGモードで撮ったアマチュアのデジカメの発色に近くなる
【2つの方式を比較すると】
【ダブル撮影方式】

(印刷すると肌の血色感が全然違います!)
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【他のカメラマンの撮影方式】

(同条件でオフセット印刷)
【写真を切り出す直前のデータ比較表】
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参考:情報理論とデジタル表現 デジタル情報の処理と認識 画像処理 デジタル情報の処理と認識 (放送大学教育振興出版)
....ディジタル画像技術事典200 ディジタル音声&画像の圧縮/伸張/加工技術 ビデオ信号の基礎とその操作法 (CQ出版)
結論:このRAW動画からの切り出し方式だと、画質が最も近いのはBS.4Kや8Kの放送局内の画質なのです 畑違いの1コマを無理矢理オフセット印刷しても、色の違和感と階調の減少と印刷サイズの縮小という影響が出るのでWEBで使えても商業印刷には使われていないのが現状です
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上の①~③の事柄は2024年11月の幕張メッセでのイベントの国際放送機材展(Inter BEE)で.Nikon , Canon , Blackmagic.の技術者に直接確認をしております(カメラメーカーは切り出しでの商業印刷を想定していない)
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".切り出し"とは半世紀前からテレビ局やポストプロダクションで使われている用語で、Gデザインや印刷用語ではなかった
※ ".画素数."という用語をフォトグラファーは好んで使いますが、テレビ放送やCM制作業界では使いません 1.画素(=.1.ピクセル)の大きさ自体に幅(2㎛ ~ 5 ㎛)があり、更にイメージセンサーサイズの幅(13.2㎜×8.8㎜ ~ 36㎜×24㎜)もあるからです
※ ".解像度."という用語は「画像の面積」と「dpi値」のどちらも解像度というので、殆どのカメラマンは混乱して理解できない 昔から写真業界の"解像度"とは「レンズの分解能」のことで意味が全く違う